佐々木 未穂ブログ

3ヶ月で英語を仕事にする方法

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Sheet3:英語にあって日本語にはない言葉

存在文ってあまり耳にしないですね。

何かの名詞の描写や説明ができるのは、パズルイングリッシュでは状態文と呼んでいます。
いわゆるbe動詞を使います。

This is a pen. I am happy.
We  are  in  Ebisu.
などがそうです。

一方、存在文というのは、描写や説明が出来ないのです。
ただ、何かが(誰かが)「ある」「いる」としか言えないんです。

この存在文とはどういうものなのかっていうのが、今日のお話。

英語の世界には名詞の存在のさせ方がふたつあるんです。
まずはひとつめ。

There is a bag.
バッグがあります。

バッグがそこにあるときに使いますね。
日本人みんな習ってると思います。

みんなおとなしく覚えてるんですけど、「There is」ってなんだろうと思いませんでしたか?

これね、もともとは
There is a bag.
じゃなくて
A bag is there.
なんです。

バッグがありますよ。そこに。って言ってたんです。
それを「there」を前に出して順番を変えたんです。
倒置させたんですね。

バッグがあります、そこに。
これは誰のものだか分からないけど、バッグがそこにある。
バッグがこの世の中に存在している、という意味です。

これが誰のものだか分かっていたら「have」を使います。
I have a bag.
これは、バッグが私にありますね。

She has a bag.
これは、バッグが彼女にあります。

英語の世界には、存在のさせ方が2つある、と言いましたね。
バッグがある特定の場所に所属しているときには「have」を使います。

特定の場所はどこかというと主語Sに存在しています。つまりSのもの。
世の中に「誰のものでもなくただ存在する」、というときは「there is」なんです。

これは日本語にはないですね。
なんでかって言うと、日本人って占有意識がないんです。
日本は島国で、森羅万象とつながってるんです。
みんなのものだと思ってるから、漁にしたって自分たちが食べる以上に乱獲したりしないの。

でも欧米は違うんです。
向こうの人たちは個人主義だから、私のだって言う主張がすごく強いんですよ。
だから「have」があるの。
俺のだ!っていう「have」なのね。
本当に言葉が文化を作るんですね。

何かが、誰のものでもなく世の中にあったら「there is」で、何かが私の所有物であったら「I have」です。

だから、「この辺にデューティーフリーショップあります?」っていうのは「Is there 」で聞きます。
でもデパートに行って、「おたくシャネル置いてる?」って聞くときは「Do you have Chanel ?」になります。

英語は主体があって、存在だったら、どっちのだっていうことを明確にするんです。
誰かのものなのか、誰のものでもないのか、っていうことが全て明確なんです。
全部はっきりしてます。

なぜなら英語はパズルだからです。