佐々木 未穂ブログ
3ヶ月で英語を仕事にする方法
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Y子ちゃんを変えたパズルイングリッシュ~3~
一生懸命努力して大好きな英語を教えて、ついに生徒さん候補をカフェでナンパできるようになったY子ちゃん。
でも、彼女はさらに、もっともっと素晴らしくなったのです、というのが今日のお話。
彼女は、結局5人の生徒さんを作ったんだけど、本当に誠実で、人を大事にする人で、自分も真摯に勉強して一生懸命教えるんですね。
英語とは別にパズルイングリッシュ協会には規定や規則があるので、「生徒さんにきちんと伝えてくださいね」と彼女に言いました。
たとえばキャンセルポリシーとか、時間のルールとか、生徒さんとインストラクターが効果的にレッスンができるような約束事です。
たとえば、プライベートレッスンですからお互い大切な時間を作り出しています。ですから当日直前にドタキャンされると有償キャンセルにしていただくことがあります。
すると「そんなこと言えません」って言うんです。そして勝手に「リスケします」って生徒さんに言ってきて、次回も生徒さんがまた遅刻をしてきても、またリスケをしたりしたあげく、「どうしたらいいんですかね?ヒドイですよね?」なんて私に愚痴を言っていました。今思うとY子ちゃんは結構厄介なお嬢さんでした。
インストラクターが責任をとっていないと、どんな生徒さんでもそんな風になってしまうこともあるのです。
「社会性のある大人の当然のルールなのに、なんできちんと言えないの?」って聞くと
「そんなことを言うと、生徒さんが辞めてしまうかもしれない」って言うのです(笑)。
彼女は何かが起きるとすべて「自分が悪い、自分のせいなんだ」と考えるマインドでした。
これは真実ではなくて、もちろん彼女の錯覚というかストーリーですよね。
ところが実際はどうかというと、彼女の生徒さんは一人もやめなかったのです。
それどころか「英語が楽しい」「パズルイングリッシュのコンテンツは本当にすばらしい」って生徒さんが褒めてくださるのです。
なにしろY子ちゃんは、頭もいいし、性格も良くて、そのうえとってもかわいいのです。
彼女の予想に反して生徒はやめないどころか、優秀な男性生徒さんがどんどん増えていき、そうこうするうちに、すごく力のあるビジネスマンが生徒になったんです。
その人も彼女がどこかで見つけてきて、「よかったら英語教えてあげましょうか?」と言ってまた説明会に引っ張って来たんです。
そして彼もY子ちゃんから英語を習い出しました。
彼女はお金を稼ぐことにすごく壁があったのですが、その男性は1ヶ月に7回8回もレッスンを受けてくれて、彼女は「未穂さん、Nさんはいっぱいレッスン入れてくださってお金をいっぱい払ってくれるんです。本当に感謝しています。」って、にっこりして嬉しそうに言いました。
そしてとうとう、最後のスキルアップトレーニングの日が来ました。
1年間スキルアップをやって、その頃には英語の教え方は誰よりもうまくなっていました。
ディバイドリーディングというすごい速さで原文リーディングできるメソッドがあるのですが、今いるインストラクターの中でおそらく彼女が今一番良くできるんじゃないかな。
最初何もできなかった彼女が、一生懸命努力して、まじめにやったので出来ないことが出来るようになっていきました。
その度に彼女は「できるようになるって本当に楽しい!英語がもっともっと面白くなってきました!」と感動していました。
能力は使って初めて幸せなのです。
最後のトレーニングの日だったので、久しぶりに彼女に聞きました。「Y子ちゃん、人生の調子はどう?」って。
「100がマックスだとしたら今何パーセント?」って。
そうしたら彼女は「100パーセントです!」って言ったんです。
昔はマイナス50とかマイナス70とか言ってたのに。
あんなにお金に困ってたのに、「私、もうお金に困ってません、お金あります!お金余ってます!」って言うんですよ。
あんなにケンカばっかりしてたお父さんとも仲直りして、お父さんの会社の跡をつごうと思うんですって言うんです。「私、社長になります!」って。
お父さんは営業は得意なんだけど、お金の管理はあまり得意じゃないから、私が支えようと思うって。
内弁慶でお父さんと喧嘩ばかりしていたわがままお嬢さんだった彼女が、実家から3分の場所に借りてたアパートも引き払って、「もったいないから、うちに戻りました」って言いました。
そして、ひどいダメな男だって言ってた彼氏は、「また付き合おうよ」って、戻って来て、またお付き合いをするようになったのです。
よくよく聞いてみると彼は彼女が思っていたようなヒドイ人ではありませんでした。
これまでの彼女は、いつも反省して我慢して、犠牲者になっているから、周りがひどく見えたのかもしれません。
自分を尊敬できないと、人のことも尊系できないものです。
彼女が文句を言ってたお父さんとか、彼氏とか、文句を言ってた世界が一年たったら180度トランスフォームして、彼女はとても幸せそうな傲慢なお嬢さんになっていました。
最近、あんなに「お月謝はたくさん頂けません、だって私は自信ないから」って言ってた彼女が、こう言いました。
「未穂さん、私、お月謝を少しだけ上げて頂こうと思うんです」って。
「すごく一生懸命努力して、毎回ちゃんと準備してレッスンやっているので、これでは少し少ないと思うんです。自分の実力に見合った報酬が頂きたいと思うんです」って言い出して私をびっくりさせました。
「ほんと?あなた、そういう風に伝えられる?」って聞いたら、
「もう言いました」って。
その男性生徒さんは「前はこれでやってくれてたのに、何が違うんですか?」って聞いたそうです。
Y子ちゃんはこう答えました。
「わたしが違います」
人は「可能性」で、人生は「奇跡」です。
こうして自分が白鳥だということを知らなかった醜いアヒルの子は
白鳥になりました。私は幸せでした。
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■一般社団法人パズルイングリッシュ協会
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