さて、「この人、私に関心があるんだわ」って思ってもらうための行為は何なんでしょうか？
それはもちろん「質問をする」ことです。

質問されるということはそんなに魅力的なのでしょうか？っていうのが、今日のお話。

まず、「質問をする」という行為自体が人に関心を示すという行為です。
ちょっとシミュレーションしてみましょう。

目の前にすごく素敵な異性がいます。
すごく素敵！
好みのタイプです。
もう一目で好きになってしまいました。

その異性が、ずっと自分の話をしています。
アイメッセージですね。
「ぼくはね」
「私はね」って、ずーっと自分の話です。

想像してみて下さい。

開始5分で、その人の株はストップ安になります。

あなたは「ふーん良かったじゃん」って思う。
その人は素晴らしい話をしてるのに。
その人の素晴らしい経歴とか、
その人の素晴らしい仕事、
その人の素晴らしい成果を、あなたはずーっと聞かなくちゃいけない。

でもあなたはちっともおもしろくない。
あなたの話はちっとも出てこないんですもの。

ところが、
今度は目の前にそんなにイケてない、普通の、どこにでもいるような異性がいます。
その人は
「〇〇さん、どこに住んでるんですか？」
「なんで今の仕事を始めたんですか？」
「どんな志でやってるんですか？」
「人生で一番大変なときっていつだったんですか？」
「なにがあったんですか？」
「どうやって乗り越えたんですか？」
「このことをしないと死ねないってことありますか？」ってどんどん聞いて来るんです。

こちらの根本的な関心とか、自分がずっと期待して引き起ってほしい夢とか、だれにも言えない気がかりとか。
誰も聞いてくれなかった人生、そのことを聞いてくれるんです。
「大変だったね」「がんばってるね」「素晴らしいね」って。

その人の株は高値安定します。

どうですか？
その人は、本当にこちらに興味あるかどうかは分からないです。
質問してるだけかもしれない。
ただの質問上手かもしれない。

でも、質問されるのって、本当に魅力的な行為です。
自分の話なんて、だれもそんなに聞いちゃくれないんだから。

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